以前ご紹介した本「宇宙のカケラ〜物理学者、般若心経を語る」佐治晴夫著、毎日新聞社(2019)の中に、聴覚について興味深い記載があります^ ^。
- 「聴覚」は胎児の頃からお腹の中で母親の血流や心拍の音を聴いていて、五感の中で形成期間が一番長いと言われている
- 私たち哺乳類の祖先はネズミくらいの大きさで、恐竜に比べて聴覚が発達していたために夜間に活動できた。
- 哺乳類は、聴覚を発達させながら次第に脳を発達させ現代に至ったと考えられている。
- 直立歩行により、下向きの重力が働き、喉の構造が変化し複雑な音が出せる様になり言語の習得に繋がった。→言葉よりも聴覚情報が先行していた。
- 動物行動学者の知人によれば、ゴリラたちも歌で会話をしている。
- 人間も、年齢を重ねるにしたがって、もの忘れをするようになる。
- 歌に関しては、まず歌詞を忘れる。しかし、旋律やリズムは覚えている。
言葉よりも音が先行していた、という点が興味深いです。
歌も会話も言葉そのもの以外(声のトーンやリズム)で伝えられることも多いですし。
あと、飲み屋さんの有線で昔の歌謡曲などがかかっていると、「なんで歌えるだろう(笑)」と思う位、子供の頃に覚えた曲は覚えているけど、確かに歌詞は忘れても旋律やリズムは忘れないですね(^^;;
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