ヒアリングフレイル(聴力低下によって脆弱になること)について学んだこと

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「インクルーシブデザインネットワーク」というダイバーシティやシンクルーシブな社会づくりを目指すNPOの活動に参加させていただいています。

先日開催されたイベントでの「聴力低下によるフレイル(心身が脆弱になること)」 に関する講演が大変参考になりました。

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◆テーマ: 「誰もが等しく直面する『ヒアリングフレイル』の理解とその対応策について」

◆講演者:中石 真一路 様(聴脳科学総合研究所 所長/ユニバーサル・サウンドデザイン株式会社 代表取締役/聴覚カウンセラー/ジェロントロジスト/CEO)

超高齢化社会に向け、誰しも等しく直面する聴力の低下。人口の10人に一人が難聴の問題をかかえる社会に私達は生きています。聴力機能低下によりコミュニケーションをうまくとることができない「ヒアリングフレイル」が原因で、「認知機能の低下」を疑われることがあります。

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大音量で音を聴き続けていると耳の有毛細胞が傷ついて難聴になってしまうことは知られているかと思いますが(ミュージシャンは気をつけないとね(^^;;)、高齢になると誰でも高音域が聞こえにくくなり次第に聴力低下が進んでいくとのこと。

・聴力低下により認知症が進むリスクが高まる(聴力が衰えるとコミュニケーションが億劫になる)

・難聴の方とのコミュニケーションにはスピーカーは使えない、と言われているが、研究により音量の問題ではなく音質の問題であることがわかった。音質を改善するスピーカー(世界初となる耳につけない対話支援システム「comuoon(コミューン)』)を開発したことろ、難聴の人とのコミュニケーションに役立っている。

・認知症を判定するテスト(質問に対して答える)では、聴力低下のために聴き間違えたり曖昧に理解したために、点数が悪くなり認知症でないのに認知症と診断されてしまう場合がある。まずはヒアリングフレイルでないか確認を。

・聴力低下の予防は、大きな音やストレスを避けること。

自分の事もさることながら、親や身近な高齢者の方々とのコミュニケーションにおいても注意が必要ですね。

早期発見のために聴力をチェックできるアプリもあるようです。

ヒアリングフレイルの説明と「みんなの聴能力チェック」アプリのページを見る

#hearingfrail #ヒアリングフレイル

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