4月の短歌教室より〜題詠「白」
◆題詠「白」
絵の中の乳白の肌持つ少女長き月日を義母(はは)と過ごせり
義母は藤田嗣治の絵が好きで、自宅の部屋にも少女のリトグラフを飾り、高齢者施設に入所した際も(そして亡くなるまで)その絵をベッドの壁に飾っていました。
実は、結婚してから40年近く、私たち夫婦と同居したいとおっしゃっていた義母でしたが、夫は別居が良いと一度も同居はしませんでした。
今はこの絵も私の家にあるのですが、同居していたらどうだったかな、と義母と長く過ごしたこの絵を見て思います。
◆自由詠
上野公園(うえの)の桜(はな)インバウンドに賑わうを苗木を植えたる古人(ひと)に見せたし
先週末はバンドのリハの時間が早かったで、リハ後、上野の丘でお花見をすることができました。インバウンドの旅行客で混雑していましたが、お天気もよく気持ち良かったです(^^)。
苗木を植えた当時はこんなに人気スポットになるとは想像もしなかったでしょうね。
東京・上野が現在のような桜の名所としての道を歩み始めたのは江戸時代の初期。
家康から家光までの徳川三代に仕え,徳川家の菩提寺として上野に寛永寺を建立した天台宗の僧、天海が上野の山の景観向上のため,奈良・吉野山から山桜の苗を取り寄せて山内に植えさせたのが最初とされています。
※国立科学博物館のサイトより
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