上映中の映画「ようこそ映画音響の世界へ(Making Waves – The Art of Cinematic Sound)」を見てきました。英語のタイトルも素敵です。
映画は好きですが、音楽をやっているので音楽は多少は意識して聴いているものの、やはり映像中心の鑑賞の仕方だったかな〜と思います。
とにかく、映画の中の”音”にこだわってきた多くのパイオニア達の仕事ぶりに感動!!
本作品では時代を追いながら、監督と音響デザイナーが新しい手法を開拓してきた流れをわかりやすく紹介しています。
19世紀後半のエジソンの蓄音器発明に始まり、トーキー映画の誕生、ヒッチコックの効果音、ステレオ技術やマルチ・トラックの導入、動物の吠え声を重ねて迫力あるジェット機音を作るなど意外な効果音作り、5.1chサラウンドやパンニング手法などなど…
私自身、あまりよくわかってなかったのですが、映画の効果音には、SFX(特殊効果音)、フォーリー( 臨場感のための動作音)、環境音、という3つのカテゴリーがあるのですね!
それぞれの分野に専門家チームがいて、監督と音響デザイナー達のコラボレーションと創意工夫の話を聞く事ができます。
ピクサーが1986年に発表した照明スタンドの3Dアニメ「ルクソーJr.」が衝撃的でよく覚えているのですが、個人的には、その監督ジョン・ラセターがエピソードを語ってくれているのが嬉しかった! しかし、もう30年以上も前なんですよね(^^;
音響デザイナーというと男性が多いイメージですが、女性音響技術者が多く取り上げられている事も特筆すべき事♫。「この仕事に強い力は必要ない。必要なのはボタンを押せる力だけ(^^)」なんていうセリフもありました(^^)。
これから観る映画の味わい方の視座を広げてくれた映画でした!!
コメント
この記事へのコメントはありません。
この記事へのトラックバックはありません。