【2025年 短歌作品のまとめ】
今年、作った短歌をまとめてみました。33首ありました。
こうしてリストにすると少ないものだなぁ、と感じますが、一つ一つの31文字を仕上げるのに四苦八苦したこともあり、作品に込めた思いや、その時の感慨を思い出すことができます。
写真とは違う形で気持ちを閉じ込めておける、自分にとっての宝箱のようなものですね(^^)。
※写真は5月に行った沼津旅行の宿「松濤館」の部屋の一輪挿し
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- 歳重ね「夢」は叶わぬものでなく叶えるための目標となる
- 食べきれぬご馳走姉弟(われら)は母にとり未だに育ち盛りの子供
- 特別な時に使いし青色のクリップ記憶もともに留め置く
- 見るからに80代の老夫婦軽い動きでテニスに興じる
- 同窓会卒業以来の再会は数秒おいて記憶がつながる
- 立ち上がる姿がどこか切なくて見慣れた仕草も共に老いゆく
- 春爛漫 桜を見上げ乾杯す すみれ色の空ビールが映えて
- ちょうど良い負荷の筋トレ カーブスはシニア女性のための社交場
- あじさいは膨らみかけたつぼみ持ち あじさい寺の6月を待つ
- 異国の靴 庭を訪ねて時忘れ和のこころがそっと息づく
- 陽のしずく苔絨毯にゆらめいて耳にかすかな風のささやき
- 青紅葉大きな岩を根で抱き静けき庭に命燃ゆるなり
- 薄髪の恩師の声や半世紀前の名簿をすらりと読みぬ
- 歌声に包まれながら初共演 懐かしの歌 心を連れて
- 二十七の息子(こ)の誕生日はうなぎなり白ワイン添う夫(つま)の笑顔も
- 新しき眼鏡をかけて鏡見る新しき吾にこころ弾んで
- スマホ越し各地の空に開く花火外出せぬ吾をやさしく癒す
- 鍵盤に弦に踊れるその手より学ばんとして目を凝らしおり
- 新年の賀状交換わずかにて誕生日祝いこそ友との絆
- 高層の窓を拭きつつ揺るる人見下ろす街の果てはいかにか
- 秋晴れに衣替えするひとときに短き季節を胸に吸い込む
- 片付けのさなか足形スタンプを見つけて次第にふくらむ思い出
- 赤ちゃんの動画に癒され見続けておすすめ動画は赤ちゃんばかり
- ニュース知るまたミュージシャン逝きしこと夫婦の話題に寂しさ混じる
- 物心つく前住みし駅過ぎる幼き我と若き父母想ふ
- 病(やまい)超え健康の幸 共演のそのグルーヴにしあわせ満ちたり
- 街はやさし電柱に掛けし白きシャツ雨来る前に戻れ主へと
- 視線合い名が出ぬままに会釈して顔認証のレンズを望む
- 「思い出」と表示されたり過去の我 時の速さと懐かしさ運ぶ
- 銀杏並木色づく速さはまちまちで人の違いもそんなものかな
- 五本指のタイツ履けいて迷う指「あなたはココ」と手で導けり
- 人々は頭(ず)を垂れスマホ操作中振り返りみて背を伸ばすわれ
- 歳重ねプロ目指さずも音の道 手応えのみを信じ歩めり
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