昔の仏像や絵などの美術品を見て、それが完成したばかりの当時はどんな色だったのだろう?と思いを馳せた事はありませんか?
私もそんな1人…(^^)。
で、たまたま図書館で手に取ったデジタル復元の本「国宝 よみがえる色彩〜デジタル復元でここまで見えた!」が衝撃的に面白かった♫
デジタル復元は、コンピュータで作品データを読み込み、その時代に使える絵の具の色や、変色の原因、描かれているものの専門家(染色とか甲冑とか仏像とか)の意見、文献など様々な知見に基づいて完成当時の姿を再現するのですが…
何が衝撃的だったかといえば、デジタルデータなので(言われてみれば当たり前なのだけど)
- 複製を作れば、(国宝でも)手に取ったり、好きな角度や距離で鑑賞できる。
- 当時、それが置かれた環境を再現して鑑賞できる(古墳内の壁画、仏像、襖絵、屏風など)
- 仏像や建物など3Dのものはバーチャルツアーができ、当時の鑑賞方法から作品の必然性も見えてくる
など、デジタル復元によって、当時の色だけでなく、当時の鑑賞方法まで含めて、想いを馳せる事ができ、より多様に、より深く作品を味わうことができるのですね!
復元の過程で、描かれているモノや色の判定、当時の鑑賞方法の意味など、いろいろな疑問の答えを推理・検証していくプロセスもとても興味深いです(^^)。
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