お正月休みに、松濤美術館で開催中の舟越桂展に行ってきました♫。
90年代の前半に、本の装丁の写真で舟越桂さんの事を知り、それ以来好きな作家さんです。
松濤美術館に行くのも久しぶり! 直線が少ない、全体が曲線でできたような建物が素敵です。
この美術館は建築家の白井晟一氏の設計で、建物の外壁に使われている石は、明るい印象を出したいという思いから、韓国で採れる強いピンク色の花崗岩が使われたそうです。当時は日本では無名な石で、白石氏が「紅雲石」と命名したと美術館のサイトで紹介されています。
建物の中は、B2Fから上が吹き抜けになっていてB2Fに噴水があり、各展示室にも吹き抜けから光が入ります。今回の展覧会のタイトル「私の中にある泉」にもピッタリですね(^^)。
作品の魅力の一つに目があると思うのですが、今回の展示の説明から、それがどう作られているのか知ることができました。大理石に着色して上からラッカーを塗っているそう!
作品は、展示室に分散して置かれていて、歩き回って間近で見ることができます。
図録の写真にあるように、最近の写真は乳房のある作品が多いのですが、女性の私から見ても理想的な美しさ! どの角度から見ても惚れぼれするほどです(^^)。
展示の中には、作家のアトリエを再現したコーナーや、習作のスケッチ、端材で作った子供達のおもちゃ、家族へのメモ、心に残った言葉のメモなどの展示もあり大変興味深いものでした。
印象に残ったメモの言葉・・・
- 「新しいものは自分の中に見つけよう」
- 「作りかけの自由で荒っぽいものをいっぱい作って放っておく」
今回の展覧会のタイトル「自分の中の泉」を彷彿とさせる言葉。舟越氏にとっての創造のプロセスなのですね。
舟越桂氏の作品は、タイトルも詩的で興味深いです。「山を包む私」「言葉をつかむ手」「水に映る月蝕」など。母親で俳人の作品からも影響を受けているのかなと思います。
下記に、写真入りで詳しい説明が紹介されていますので、興味がある方はぜひ。
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